☆☆☆塗装工事で建物の保守を



堅牢な建物を可能な限り長期間保つ為には

一般的な住宅の、軒裏や基礎には通風孔が設けられています。建物内部に湿気や水が籠らないように温

度と湿度を調整しています。建物の構造には、鉄筋コンクリート、鉄骨、軸組み、木造枠組壁工法など

、夫々に優れた特性があります。建物の保守を考えるうえで、新築当初の強度と美観を如何にして長く

保つか?が、重要なところですが、温暖化などによる環境の変化は、人にも建物にも影響を与えており

、今後、益々、深刻化して行くものなのだろうと思います。塗料の性質向上により、以前に比べて、塗

装工事後の耐用年数は伸びました。しかし、これは飽くまで標準的な環境を想定したものです。想定さ

れる耐用年数には、急激な温度変化やゲリラ豪雨などの極端な気象状況は想定されていません。塩害な

どの地域性、局所的な環境を含んで想定されたものではありませんのでご注意ください。対処が遅れた

為に、素地に浸入した水によって劣化したものを修復する事は下地補修工事をしても、なかなか完全な

修復はできません。塗装工事後の長期にわたる耐用年数を計画する為には、下地補修を完全に行う事が

不可欠です。現在、外壁の表面にはサイデイングボードを用いる場合が一番多く、表面の耐候性もかな

り優れたものが多くなっています。隣り合うボードとの間には目地(隙間)が設けられており、隙間に

コーキングを充填させる事で、外壁全体の防水を完成させている訳ですが、これに用いるコーキングの

耐用年数はボード表面に塗装される塗料の耐用年数に比べて、短いもののようです。外壁表面の劣化に

気付いた頃には、既に収縮は始まっており、ボードの切断面との間に隙間ができている事が多く見られ

ます。この状態は、既に外壁内部(建物の内部)に雨水が浸入した状態だと言えます。サイディングボー

ドの切断面には特別な防水性はありませんので、やがては雨水がボード内部に浸入する事で、サイディ

ングボードを劣化させて行く事となります。サイデイングボードの交換等の塗装工事以外の附帯工事も

必要となり、お客様の経済的負担を増やす事にも繋がります。これは、決して珍しいことではなく、私

達が日常的に目にするものです。そうなる前に、ご相談頂きたいのです。「老朽化から建物を守る大切

なポイント」のページに具体的な例として写真を掲載しましたのでご覧ください。